9月の始めに種を蒔いた白菜が、ごらんの通り立派に育っていよいよ結球に向かうので、うろ抜きつまり間引きをするのである。
間引きの本来は種を生えた新芽の中からお互いの干渉や病害虫を防ぐ目的等で、比較的育ちが良さそうなものを選び、それ以外を引き抜くことである。
今回の白菜の場合は新芽の時にほったらかしであったので、ごらんの通り間が詰まって白菜が結球つまり玉になるのに支障が出るので、いくつか引き抜いて間をあけるのである。
間引かれてあたしに食われてしまう可哀そうな白菜の皆さんである。
スコップまたはシャベルは写真撮影上の飾りで、実際には手で引き抜いたのである。
どーでもいいことであるがスコップとシャベルは関西と関東で呼び名が逆になるので一応列記しておくのである。
まあ、当ブログでは今後は関東風に小さい方をシャベル、大きい方をスコップと呼ぶのであらかじめご了承いただきたいのである。
さらにどーでもいいことであるが、まあ、それはともかく白菜は根を浅く張るので簡単に手で引き抜けるのである。
可哀そうかどうかは意見が分かれるところであるが、野菜は若菜ほど柔らかくて美味いのである。
また、若菜が美味いかどうかも意見がわかれるところであるが、あたしの経験ではどの野菜も若い方が柔らかくて香りも甘く美味である。
だから、あたしはとにかく育つ途中でも「食えるようになったら」食うという主義である。
完全に育って青果売り場の店頭にならんでる状態のお野菜は、あたしには硬くて香りも強いのも含めて、そんなに魅力的ではないのである。
育つ途中の若菜を食えるというのは自作農を営むものの特権中の特権であるので、売るわけでもない家庭菜園の醍醐味ここにありというあれこれである。
引き抜いた野菜はもちろん水をジャージャーとかけて洗うのであるが、農薬散布はいっさいしないので葉っぱはいつもの通りの虫食いだらけである。
あたしゃそれなりに忙しいし、いちいち虫取りをするのはめんどくさいので、秋になっても虫の皆さんは大活躍であたしの育てたお野菜を食いまくるのである。
もちろん虫が食うということは自然で無害であるということの証拠であるので、実に喜ばしくめでたいことである。
さて洗いあがったらいよいよお料理である。
冬は鍋物の季節でいよいよ白菜の本格的な出番となるのであるが、それ以外にもご存じの通り和洋中華に非常に料理幅の広いお野菜である。
ということで、間引きした白菜の若菜を軽く塩でもんで即席漬けである。
もちろん塩は一度洗い流したので、ほぼ生の白菜であるが、実に柔らかく香りも含めて美味である。
ここが若菜のありがたさである。
・象気功
1 件のコメント:
青々として生命力あふれる白菜なのが伝わってくる気がします
おいしそう…
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