写真がちょっとわかりにくいかもしれないが、我が農園の枝豆畑である。
枝豆がほどよく育ったので収穫するのである。
枝豆はもちろん大豆のことである。
収穫した大豆を食って、残りを種として蒔くと毎年このように立派な枝豆畑になるのである。
枝豆を茎から外してザルに入れる作業である。
なにしろ農薬をいっさい散布しないので、まともなものよりも虫食いや傷んだものの方が多いのである。
それをひとつひとつ確認して選り分けながらであるので、これが一番時間と手間暇がかかるのである。
昨今はすっかり専業農家のおもむきが出てきた象師匠であるが、農業は地道な作業が毎日の常である。
しかしこの地道な作業のおかげで、無農薬の有機野菜を氣に溢れた新鮮な状態で日々お召し上がりになれるわけである。
収穫した枝豆のさやを水でジャージャーと洗うのである。
なんでかというと、よく洗わないと泥が付いてるので茹でるのに困るからである。
当たり前である。
洗い終わると泥が落ちてこのようにきれいな枝豆となるのである。
きれいになったら来年の種にする分をのぞいて、食う分を茹でるのである。
なんで茹でるかというと、中の大豆を指で押し出すのが簡単になるからである。
まあ、酒のつまみの枝豆をご経験の方はわかる通り、茹でるとさやからスポンスポンと簡単に大豆が出るのである。
右がスポンスポンと出した大豆で、左がスポンスポンする前の枝豆である。
簡単に書いてるが、このスポンスポンがひと作業である。
まあ、基本的にテレビを見ながらせんべいを食いつつ行うのであるが、右側のボールの大豆の量をスポンスポンするには小一時間かかるのである。
なにしろいかなる農薬散布もしないので、中の大豆も虫食いだらけで黒い斑点だらけのものが多いので、さやの収穫時と同様にスポンスポンしながらひとつひとつ確認して選り分けなければならないのである。
店頭で売ってる大量の農薬散布の結果のきれいな枝豆しか知らないシロートさんには想像もできない恐ろしい状態の大豆がスポンスポン出てくるのである。
良い食のためには努力も辛抱も惜しまない象師匠である。
ということでその大豆を圧力鍋でプシュープシューと茹でると柔らかい茹で大豆の出来上がりである。
あたしは基本的に味付けしないでこのままお召し上がりになるのであるが、まあ、昆布で出汁をとり砂糖と醤油で味付けして大豆の煮豆にするのが普通である。
また、圧力鍋がない場合は水に一晩つけてから茹でるのがよろしいと思うが、圧力鍋でないとそうとう茹でても硬いのである。
そんなこんなの経験から、圧力鍋がない時代に、このそうとう茹でても硬くて消化の悪い大豆を美味しく召し上がるにはどうしたらよかんべかねー、ということで、納豆や豆腐にして食すという方法が考案されたと勝手に解釈してるのである。
大豆に限らず野菜を茹でるたびに圧力鍋は大発明であるといつも感動して、ありがたいありがたいとなむなむするのである。
・象気功
1 件のコメント:
収穫の秋ですね
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